ここ数年「アート」に興味を持つようになったのですが、そうすると当然「アートとは?」を考えるようになります。また対象によって「アート」と「芸術」のどちらが適しているだろうかとか、そもそもこの二つは本当に同義なのだろうかとか、そんなことも考えます。
でも僕はそういった類の「解説書」を読もうとは思わない。作品や人物に触れることで感じ取りたいから。つまり誰かに説明できなくてもいいのです。自分の中だけで感覚的に理解できれば。
と、ちょっと堅苦しく気障な前置きをしてしまいましたが、最近ふと、内田裕也が叫び続けた「ロッケンロール!」に「アート」を感じたのです。現役バリバリな頃はまだしも、一部で揶揄されたりしてもそれを最後まで叫び続けた内田裕也という男は、ある意味「アート」ではないかと。もちろん仲間(ロッカー)たちに言わせれば、それは紛れもなく「ロック」だと思うのですが、そういう意味でもまた「アートとは?」を考える今日この頃なのです。