ふところの焼芋のあたたかさである
寒くなると、尾崎放哉のこの句が浮かぶ。
そして「ふところ」を温めるのは金だけではないことに改めて気づき、
それによって僕のふところも温まるのです。
尾崎放哉句集
「咳をしても一人」「入れものが無い両手で受ける」-放哉(1885-1926)は、一見他愛のないような、しかし、一度知ると忘れ難い、印象深い自由律の秀句を遺した。旧制一高から東京帝大法科と将来を約束されたエリート街道を走った前半生、各地を転々...
ふところの焼芋のあたたかさである
寒くなると、尾崎放哉のこの句が浮かぶ。
そして「ふところ」を温めるのは金だけではないことに改めて気づき、
それによって僕のふところも温まるのです。