キャンサーギフト 礼文の花降る丘へ

キャンサーギフトとは、がんになったからこそ見つけた小さな輝き。残された日々に紡いだ思いを島の花たちの営みに重ねたフォトエッセー。
5年前から肺がんの治療を続けている礼文島在住の写真家・杣田美野里は、今年はじめに主治医から余命宣告を受けた。「仕事が生きがい」という著者が最後に選んだのは本を作ること。礼文島での30年に及ぶ活動の結晶である写真57点と、花と命を巡る18のエッセーが語りかけるものは——。