暮らしの中の先入観

本や手帳のページに挟んで使う「しおり」には「紐」と「短冊」があるが、僕は断然「短冊」派だ。特に「紙」のものがいい。文庫本を買うと付いてくるあれだ。

紐は「下」からその先端を出すのに対し、短冊は「上」「下」どちらからでも出せるし、はみ出さずに挟み込むこともできるから・・・ではない。「横」から出せるからだ。しおりを横向きに挟めば、可動式のインデックスラベルのような状態になるわけだ。

これに気づいた時には感動した。「知った」のではなく、自分で「気づいた」こともちょっと誇らしかった。もちろんその時点でとっくにやっていた人がたくさんいただろうから僕の「発明」ではないけれど、僕のしおりを見て「なるほど」と感心する人は今でもいる。

とにかくしおりの「横差し」によって、本(手帳)の開きやすさが格段にアップするのは間違いない。そしてそれが紙製なら、切ったり、継いだりして長さ(幅)を自由に調節できるし、自作するのも簡単だ。傷んだら捨てても惜しくない。

もちろんこの方法が、すべての人、すべての場面で重宝するわけではない。ただ、しおりは縦に挟むもの。とは限らない。

・・・みたいなことが、暮らしの中にはまだまだある(はず)。

ごちそうさま

「ちょうど今、お湯が沸いたとこだよ」

妻がそう言ったので、僕はカップうどんにそれを注いだ。

あれ?湯気が立たない。

水だった。

どうやら妻はポット(T-fal)のスイッチを入れた「つもり」で、それが沸いて切れたのだと思ったらしい。

とにかく、湯気ひとつ立っていないカップの中に、硬いままの「揚げ」が無表情に浮いている。それを黙って覗き込む僕と妻・・・。

しばらくして気を取り戻した僕は、それを袋麺の要領で調理し、元のカップに戻した。今度はちゃんと湯気が立つ。

いただきます。

なにこれ、うまい!

麺のなめらかさ(つるつる感)と、揚げのしみ具合がすごい!

できあがりのアツアツ度も比べ物にならない!

ひょっとすると巷ではとっくに知られていることなのかもしれないけれど、僕にとっては初体験の新発見だ。まったく何が幸いするかわからない。

ごちそうさまでした。

*余計な洗い物となってしまった鍋は、妻が「反省」として洗ってくれました(笑)

ひらがな

よく「散歩」をする。

あてもなく、ただぶらぶらするだけだから、「さんぽ」の方がその雰囲気が伝わるだろうか。

こんなふうに「漢字」よりも「ひらがな」で書いた方がニュアンスが正しく伝わる場合がある。やさしい、やわらかい、あたたかい、ゆったり、まったり・・・そんなイメージ。

ここで「ニュアンス」と「イメージ」が出てきたので、「ひらがな」と「カタカナ」を国語辞典で引いてみる。

ひらがな【平仮名】

漢字の草書体から作られた、日本特有の音節文字。 ↔片仮名


かたかな【片仮名】

大部分は漢字の一部分(=片)をとって作った、かなの一種。今は外来語の表記などに使われる。 ↔平仮名

岩波国語辞典 第八版より引用

なるほど、ひらがなは漢字の「草書体」から作られているのか。それを知ると「角(かど)がない」印象にも頷ける。そう感じる理由がちゃんとあったのだ。

「ひらがな」を使うのは必ずしも漢字を知らない(書けない)からじゃない。「ひらがな」は、大人が意図的・積極的に使うべき日本特有の文字、日本語そのものなのだ。

本の本

「本の本」をまとめて買って読んでいる。

(順不同・古本含む)

共通しているのは、心の底から本を愛する人が作ったり、書いたり、モデルになった本であること。僕にとってはそれだけでもう十分に「特別」な本だ。

案の定、本屋に行きたい、あれもこれも読んでみたいと、いてもたってもいられなくなった。一方で、利便性や利益(損得)のために「大切なもの」が失われていく現状に危機感を覚えずにはいられない。僕たちはそれをどう守っていくのか。改めて真剣に考えたい。

「僕」を記録するもの

僕の手帳はNOLTYの「エクセル8」。手帳ブームのピーク時には複数の手帳に無理やりな用途を割り当てて使ったりもしたが、今は一冊でまかなっている。

そこに書くのは「予定」や「結果」、いつ書いたかがわかった方がいい「メモ」だけ。忙しい身ではないので「空白」が多い。だけど僕はそんな「景色」が嫌いじゃない。手帳の空白が心に余裕を与えてくれるような、空白の量だけそれが余裕になるような気がするから。

とは言え、僕にもいろいろと思い浮かぶことはあって、それは別の何かに書き残しておきたい。そんな時に使うのがコクヨの測量野帳 スケッチ(セ-Y3)だ。それ自体の使い勝手のよさに加え、エクセル8とほぼ同サイズであることも大きな利点で、何かと都合がいい。「心の余裕」は手帳に任せ、野帳には好きなことを、好きなだけ書く。

「エクセル8」と「測量野帳」。このシンプルで、リーズナブルで、ロングライフな手帳とノートが、「僕」を記録している。