近所のケーキ屋さんが閉店した。シャッターに「お知らせ」があり「10月31日をもって」とのことだった。
頻繁に利用していたわけではないけれど、子供の頃の誕生日やクリスマスはその店のケーキと決まっていた。たのしみで、うれしくて、おいしかった。
閉店の理由はわからない。でも、僕が(勝手に)思い付くどの理由だったとしても、寂しく、切ない。
とっても小さな店の、とっても静かな閉店。
こうしてまた一つの時代が終わる。ため息が出る。
店じまい
あなたの町にもきっとあった、あの店この店…その不在の光景の数々を、瑞々しい感性と豊かな言葉で紡ぐ。店じまいposted with ヨメレバ石田千 白水社 2008年10月 楽天ブックスAmazon