おいしそうな草

私たちの日々は、何気なく過ぎていく。著者はその一瞬一瞬に古今東西あらゆる文学作品を感じ、言葉を紡ぎ、やさしく語りかける。精緻な文学研究に裏打ちされた筆致によって、日常生活が連想術のように文学作品とつながり、私たちが生きる一コマ一コマを彩る。のびやかな感性と知性が、体中に満ちてゆく文集。