年貢の納め時

自慢じゃないが、怖い。

何が怖いのかは、わからない。

ただ漠然と怖い。

「怖いもの知らず」だった若かりし頃。

だが今思えば、あの時にも怖いものはあったのだ。

ただ、何が怖いのかがわかっていたから、そこへは近づかず、逃げていただけだ。

今、正体も逃げ道もわからない不安と恐怖を感じるのは、逃げつくしてしまったからなのかもしれない。

いよいよ年貢の納め時か。