録画予約を失敗した。
目当ての番組が見られなくなったのだから残念ではあるが、皆が思うほどの「ショック」は受けていない。「あ、そ、じゃ、いいや」でおしまいだ。
我が家にビデオがやってきたのは、僕が大学生になった頃だったと思う。つまりそれまでのテレビはリアルタイムで見るしか方法がなかったわけだ。だからその時間に家にいなかったり、寝てしまったりすればアウトだったし、テレビが一家に一台だった頃は「チャンネル争い」に敗れることも少なくなかった。でも、当時はそれが「当たり前」。もちろん悔しい思いはしたが、そうやって「あきらめる」ことや「我慢」することを学んだ。だから今回の失敗なんて屁でもない。
こうした例は他にもいくつかあるけれど、どれも若い頃(子供の頃)の「デフォルト設定」がそのままになっているのだろう。そしてそれは今の僕にも「快適」な設定だ。
ただしこの設定選択は任意ではできないようなので、今後のことはわからない。設定が変更される時には強制的に「無自覚」のオプションを追加されるようだから、すでに僕の一部は「変更済み」なのかもしれない。今度録画を失敗したとき、僕は笑ってやり過ごせるだろうか。