暮らしの中の先入観

本や手帳のページに挟んで使う「しおり」には「紐」と「短冊」があるが、僕は断然「短冊」派だ。特に「紙」のものがいい。文庫本を買うと付いてくるあれだ。

紐は「下」からその先端を出すのに対し、短冊は「上」「下」どちらからでも出せるし、はみ出さずに挟み込むこともできるから・・・ではない。「横」から出せるからだ。しおりを横向きに挟めば、可動式のインデックスラベルのような状態になるわけだ。

これに気づいた時には感動した。「知った」のではなく、自分で「気づいた」こともちょっと誇らしかった。もちろんその時点でとっくにやっていた人がたくさんいただろうから僕の「発明」ではないけれど、僕のしおりを見て「なるほど」と感心する人は今でもいる。

とにかくしおりの「横差し」によって、本(手帳)の開きやすさが格段にアップするのは間違いない。そしてそれが紙製なら、切ったり、継いだりして長さ(幅)を自由に調節できるし、自作するのも簡単だ。傷んだら捨てても惜しくない。

もちろんこの方法が、すべての人、すべての場面で重宝するわけではない。ただ、しおりは縦に挟むもの。とは限らない。

・・・みたいなことが、暮らしの中にはまだまだある(はず)。