「ちょうど今、お湯が沸いたとこだよ」
妻がそう言ったので、僕はカップうどんにそれを注いだ。
あれ?湯気が立たない。
水だった。
どうやら妻はポット(T-fal)のスイッチを入れた「つもり」で、それが沸いて切れたのだと思ったらしい。
とにかく、湯気ひとつ立っていないカップの中に、硬いままの「揚げ」が無表情に浮いている。それを黙って覗き込む僕と妻・・・。
しばらくして気を取り戻した僕は、それを袋麺の要領で調理し、元のカップに戻した。今度はちゃんと湯気が立つ。
いただきます。
なにこれ、うまい!
麺のなめらかさ(つるつる感)と、揚げのしみ具合がすごい!
できあがりのアツアツ度も比べ物にならない!
ひょっとすると巷ではとっくに知られていることなのかもしれないけれど、僕にとっては初体験の新発見だ。まったく何が幸いするかわからない。
ごちそうさまでした。
*余計な洗い物となってしまった鍋は、妻が「反省」として洗ってくれました(笑)