よく「散歩」をする。
あてもなく、ただぶらぶらするだけだから、「さんぽ」の方がその雰囲気が伝わるだろうか。
こんなふうに「漢字」よりも「ひらがな」で書いた方がニュアンスが正しく伝わる場合がある。やさしい、やわらかい、あたたかい、ゆったり、まったり・・・そんなイメージ。
ここで「ニュアンス」と「イメージ」が出てきたので、「ひらがな」と「カタカナ」を国語辞典で引いてみる。
ひらがな【平仮名】
漢字の草書体から作られた、日本特有の音節文字。 ↔片仮名
かたかな【片仮名】
大部分は漢字の一部分(=片)をとって作った、かなの一種。今は外来語の表記などに使われる。 ↔平仮名
岩波国語辞典 第八版より引用
なるほど、ひらがなは漢字の「草書体」から作られているのか。それを知ると「角(かど)がない」印象にも頷ける。そう感じる理由がちゃんとあったのだ。
「ひらがな」を使うのは必ずしも漢字を知らない(書けない)からじゃない。「ひらがな」は、大人が意図的・積極的に使うべき日本特有の文字、日本語そのものなのだ。