偶然

昨日投稿した『国語辞典の「らしさ」』の中で新明解国語辞典の「ラジオ」の用例について触れたが、その後いろいろ調べていたら、実はそれ、かなり前から、一部の人々の間で話題になっていたようだ。

直近では2020年11月16日放送の「たまむすび」(TBSラジオ)で取り上げられていて、19日発売予定の第八版を検証し、用例が変わっていたことがわかった。参考までに第七版までの用例は初版(1972年発行)からずっと同じだったようで、第八版での変更が初めてということになるらしい。

ちなみに新明解国語辞典と言えば「恋愛」や「動物園」などの個性的な語釈が多い国語辞典としても有名だが、僕は今回の件についてはまったく知らなかった。そもそもは岩波国語辞典の「ラヂオ」という表記に惹かれ、その流れで新明解国語辞典を引いてみたのだが、それにしてもその用例に目を留め、興味を持った「偶然」に自分でも驚いている。

さて、最後に新旧の用例を示す。ネタバレが嫌な人はこの先は読まないように。

新明解国語辞典「ラジオ」の用例

「最近のラジオはおもしろくない」 / 初版(1972年発行)~第七版(2012年発行)

「ラジオから得られる情報は多い」 / 第八版(2020年発行)